9日に東京ドームシティホール(東京都文京区)で開かれた「第58回ミス・インターナショナル世界大会」を前にした4、5日、20カ国・地域の出場者が石川県加賀市を訪れ、温泉や日本文化を楽しんだ。
2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、市内にある3温泉郷(山代、山中、片山津)の国際的な知名度を高めようと、市などが招いた。初めての試み。
招待したのは日本のほか、カナダやドイツ、香港、ロシア、フィリピンの代表20人。一行はJR東京駅から北陸新幹線で金沢駅まで行き、貸し切りバスで移動。呉服店で着物に着替え、山代の湯の曲輪や服部神社などを散策。ミスの1人は「着心地がよくてデザインもとてもすてき」とニッコリ。夕刻から瑠璃光とゆのくに天祥で歓迎レセプションパーティーに臨んだ。
5日は市役所を訪れ、宮元陸市長と懇談。市長は「温泉文化を楽しんで、加賀(の魅力を)を世界に発信してほしい」とあいさつ。カナダ代表のカミラ・ゴンザレスさんは「(市は)とても満足度の高いエリアの一つ。友達に加賀に行こうと勧めたい」と述べた。
山中温泉では山中芸妓の踊りやお座敷遊び、片山津では晶子染めなどを体験し、市を後にした。
今回のツアーに関してアンケート調査も実施。全員が「このツアーは良かった」と回答。中には「来日してさまざまなプログラムに参加したが、この加賀の旅行がベスト」という意見もあった。加賀市の旅行についても19人が「友人に絶対勧める」としており、観光関係者も自信を深めたようだ。
なお、フィリピンのマリア・アティサ・マナロさんが世界大会2位に選ばれた。
各国のミスを前にあいさつする宮元市長(市役所で)